Traces of fantasy
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 岩の影に隠れつつ、フェリスは言った。
 フェリスは二人を助け出す瞬間ジョーカーへ灯りにしていた光球をぶつけて足止めしていたので、とりあえず少しの間はここで凌げそうである。



「しかし、困ったな。手ぶらで来るべきではなかったかな、私は剣も置いて来てしまったのだが」

 フェリスはその顔に憂色をたたえて繊細そうに眉を寄せた。言っている事はなかなかぞんざいであるのだが。
 しかしレイはそれよりも彼が口にした“剣”と言うフレーズにひっかかった。
 エルフは見目の麗しさの他に、高い霊力を持ち、勇武な精神の持ち主とされている。つまり戦闘にも向いた種族と言えよう。しかし彼らが剣を振るい獰猛に敵の骨肉を切り細裂くのだろうかと思うと、不思議な神秘的術を用いて戦うイメージしかないレイには少し想像し難いものがあった。

「フェリス、剣使うんだ?」

 するとフェリスは頷いて、

「使うこともあるよ。が、まあ、今日は大丈夫、なんとかしてみるよ」

 困ったような顔を浮かべている割に、比較的楽観的に言ってのける。
 しかしどちらにせよ特に何か具体案がある様には見えなかったので、それなら、とレイは思いつきを口にしてみる。

「う〜ん、じゃあこんな時だしアズのを借りちゃうというのは?」

 しかしフェリスは頭を横に振った。彼の扱う物は少し特殊で、アズの物でもその代用は効かないのだと言う。
 レイは思った。

 (そんな特別仕様な剣を置いてきてしまうなんて、それにさっきの光球の件といい、フェリスはやっぱりおっちょこちょいなんだね)

「忘れてきちゃったの?」

 レイがフェリスを仰ぐと、彼は少し肩を竦めた。

「三人いれば出番は無いだろうと思ってね、置いてきてしまったのだよ。今は・・・・・・花が一輪あるだけだ。」

 どうやら忘れたのではないらしい。故意に置いてきたようだ。

 (うわぁ、本当にマイペースなんだなぁ・・・・・・)

 しかしジョーカー退治に何故、花?
 レイは思わず繰り返した。

「お花?」
「そう、来る途中摘んだリコリスが一輪ね。今日君に会えたら――」

 ところが、フェリスは言葉を途中で止め、長い睫毛を少し伏せた。その様子は何かを思案しているようだ。
 レイはそんな彼の顔を窺っている。
 が、ふとその愁眉が開かれると、不思議そうに見つめるレイに、彼は先ほど言いかけた言葉の末尾を少し変えて、続けた。
 それはジョーカー戦への諦めと取れなくもないが、表情からしてそんな後ろ向きな発言ではなさそうだった。
 
「――君にあげようと思い摘んだものだったが、それが出来無くなりそうだ」
「わわ、ありがとう! もちろん、貰えなくたって気持ちがすごく嬉しいよ! でも・・・・・・」

 でも、唐突である。もちろん貰えなくたって嬉しいのに変わりはないのだが、彼はどうして、一体今何を考えて、何を思いついたと言うのだろうか。
 少し困惑したレイは首を傾げてフェリスを見上げると、彼はもう、元の様に穏やかに笑んで、

「変わりに、この状況を何とかしてみせるよ」

 ウィンクを一つ。そして、レイから視線を外すと岩の向こうを覗き見るような仕草をした。
 そういえば音が、大きくなってきている。それはもうジョーカーがここを探し出しているということである。

「さて、そろそろ行こうか。彼(ジョーカー)はすぐに私達を追って来るよ」

 フェリスは前を見たまま、先程よりも声を小さくして言った。
 しかしレイは、気を失ったままに岩に背を靠れ掛けて座らされているアズが気掛かりだった。

「あっでも・・・・・・」

 こんなところに置いて行くなど、危険ではないのだろうか。
 しかし彼女が言いたい事を察し、フェリスはレイに説いた。

「先ほどジョーカーが光始めてから未だクイーンが出てくる事がないのならば、もういないと理解していいだろう。それより、意識が無い彼の傍を戦闘の舞台にするわけにはいかないからね。私がここを出て君が彼についていてもいいのだが、するとジョーカーの矛先が、二人いるこちらの方に向いてしまうかもしれないな」

 やはり自分とレイは早くこの場を離れた方が良いと判断したフェリスはレイの肩を優しく叩き、さぁ、行こう、とレイをもう一度促した。
 確かに、あの勢いでジョーカーにここへ突っ込まれたらアズが危険に晒されることになってしまう。それに、エルフであるフェリスはきっと自分よりも敏感にジョーカーの位置を感じているのかも知れない。
 従うのが懸命かもしれないと、レイはフェリスに頷いた。



 心して岩場の影を飛び出せば、もう大人しくしても意味がない。
 フェリスは一息に、アズとジョーカーと自分達が一直線にならないよう、壁に沿ってできる限り大回りに走った。
 レイもフェリスのすぐ後ろを続く。
 その横目には光球に照らし出されたジョーカーの姿はすぐに確認できたが、それが思っていたよりもずっと近いことに、彼女は驚いた。
 思えば自分は音を長らく聞いているせいで耳が少しずつ慣れて来ていたのかもしれない、フェリスに従っていなかったら・・・・・・、そう思うと冷や汗が落ちる。

 二人はジョーカーの軌道から十分アズが外れる程まで走った。
 そして、迫るジョーカーにレイが不安を感じ始めたころである。
 フェリスは足を緩め、こちらへ向かって突き進むジョーカーへと向き合った。
 その眼差しはいつものように穏やかなままであったが、しかしどこか、なにか、神秘的な気配を感じる。

 もしかしたら、エルフの不思議な力が見れるのかも・・・・・・!

 レイは胸をどきどきさせて、彼に視線を注いだ。
 するとフェリスは懐から美しいリコリスを一輪取り出し、それを口元に寄せていき、まるで吐息のように優しく、小さく、囁いた。
 レイに向かってではない、リコリスへと。

 「――咲いて・・・・・・」

 そんな言葉だったようにも思う、それは傍にいるレイにもはっきりとは聞き取れはしなかったが。
 フェリスは赤いリコリスへキスをして、ジョーカー・デス・ストーカーへ向けふわりとそれを、投げた。

 それからの不思議な光景に思わずレイは息を呑んだ。

 リコリスは敵の眼前で降下することなく浮かぶ。すると急に光が沸き出して、花が一度めいっぱいに開いたかと思うと・・・・・・
 一度強く光放ち、まるで砕けたガラスの破片が飛び散るように、一瞬にして花弁を四方へ散らして、そして消えた。

 その瞬間である。
 轟音が轟くと、緑など一切見られなかった鉱山内に岩盤を突き破るようにして幾本もの太い茎が生え出て、前へ突き進もうとするジョーカーの足を次々に絡めとっていったのだ。

 目が離せなかった。エルフの神秘を思い知らされた気がした。
 詠唱もなく、小さな花からジョーカーを押さえ込むの力が引き出せるなんて。
 レイは驚き感嘆の声を上げた。

「すっ・・・・・・ すっ・・・・・・・ すごーいっ!!」
「ふふ、ありがとう」

 ぱちぱち目を瞬いてひたすらに感動するレイに、フェリスは微笑みかけた。
 が、彼はすぐに視線をジョーカーに戻す。

「しかしきっとこれだけでは足りないだろうね」
「えっ?」

 意味ありげな言葉にレイはフェリスの横顔を見たが、彼の視線はジョーカーにあったので、レイも再びジョーカーへと目を凝らしてみる。
 すると、張り詰めた強糸が断たれる様な音と共に、強引に前へ進む事で蔦からどうにか脱しようと更に猛り立つジョーカーが蔦を一本ぶち破った。

「あぁっ、蔦が・・・・・・!」
「このままではいけないね」

 フェリスは人差し指を立てて片手をくんと振り上げて、今度は何もない空に向かい、

「風の子、私に力を貸してくれるかい?」

 まるで秘密事でも囁き合うようなその優しい声である。
 まただ、話をしてる・・・・・・、レイは思った。
 そう、彼は光を浮かべる時も、花の時も、そして今も、語りかけているのだ。
 レイはその様子を見てきて、エルフの力がどうやって生まれる物なのか少しだけ理解した気がした。

(エルフは呪文じゃないんだ、自然と対話してその力を借りているんだ・・・・・・!)

 先程まではなかった風が、見る見る内に沸き起こり、それはやがてレイの裾すら取るほどの旋風となり、茎が砕いた石砂をも巻き上げて、前へ前へと蔦から強引に抜け出ようともがき猛るジョーカーへ、正面からその体を推し戻すように襲い掛かってゆく。
 すると、ジョーカーは不思議な風に、足掻きを鈍らせた。

(――今、チャンスだ!)

「ね、フェリス! 私あの“サソリの眼”を抜いてくる!」

 レイは顔にかかる前髪を抑えながら風の音より高く声を張った。

「君に危険な事をさせてしまうね。心苦しいが今私は動けそうもない。しかし気をつけるんだよ」

 見ればフェリスはジョーカーに向かい手をかざし、形の良い眉は歪められていた。
 口元は相変わらずに穏やかに笑みを浮かべているが、額には汗を浮かべている。

「少し、弱めようか」
「ありがとう!」

 それから風の音が若干低くなったのを機に、レイはジョーカーの側面へと一直線に駆け込んだ。
 弱められても尚風はきつく当たりレイの体まで流されそうになるが、その風と蔦が、厄介な三本の尾も鋏も、今は抑えてくれている。
 レイは飛ばないよう必死に蔦を掴み、なんとかその背面までよじ登った。
 が、元々人の立つ様な平面ではない上に、強風、そして激しく抵抗するジョーカーの頭。

「ぎゃんっ!!」

 なんとか背面まで到達する事の出来たレイはその赤い宝珠と甲殻の隙に剣を刺し入れているところまでいったのだが、そこで落とされてしまった。

「大丈夫かい?」

 フェリスの心配そうな声が響いた。
 が、その息が乱れているのが逆に心配である。

 力を使い続けるの、やっぱり苦しいんだよね、早く倒さなくっちゃ!

「ごめん、もう一回!」

 レイはすぐに立ち上がった。
 すると、新たに数本の蔦が再び地面から生え出て、彼女へ向かって伸びてくる。
 それから良い場所へと次々伸びてくれる蔦を掴み、レイは再びジョーカーの背面へと登りきった。

(まるで味方をしてくれているみたい!)

「・・・・・・ありがとう」

 フェリスの優しい声が響いた気がした。

「のぼった!」

 風もある。揺れもある。しかし今度は蔦がしっかりとレイの体を支えてくれている。
 レイは背面に埋まる宝珠へ再び手を掛ける。

 三度、ジョーカーが高く鳴き、てこの原理で勢いづいた宝珠を額に受けたレイの、三度の「いたっ」と言う言葉がそれにかき消されると、ジョーカーは全ての活動を止めて、地へ腹をつけた。






「良くやってくれたね」

 蔦のエスコートで地面へと降り立つレイに、フェリスが微笑む。
 レイもめいっぱいの笑顔を浮かべた。

「ううん! 風と蔦のおかげだよ」
「あぁ、風の精霊には感謝をしないとね。それからノッカー達にも、ね」

 フェリスは視線をレイの頭より上にやった。
 レイは目を丸くする。

「ノッカー達もいたの?」
「彼らはずっと見ていたよ」
「えぇっ! ずっと?」
「二度目に登ろうとしたとき、蔦が君を支えてくれたろう? あれはノッカー達の手助けだ」
「わわ、気づかなかったな」

 レイはジョーカーの周りを見回してみた。しかし、ノッカーらしい姿は見当たらなかった。
 先程までジョーカーの足に絡みついていた筈の蔦も、いつのまにか消えている。

「やっぱり私には見えないや」

 そこは少し残念な気もするが、しかし結果はオーライである。レイの顔にもまたすぐに笑顔が咲いた。

「けどこれでノッカー達もまた出てこられるし、ベリング達も山に入れるね!」

 そう言ってレイはフェリスを振り返った。その時ふと、足元に石が当たるのを感じた。
 歩いていたわけでもないし、元々そこにあった石に躓いたと言うよりもそれはもっと不自然で、ブーツに軽く石を投げつけられたような感覚だった。
 それで自然にそこへ目が行くと、足元に一つ、サソリの眼でもなくただの石の様でもない、掌大の深紫の石が転がっている。

「これは・・・・・・?」

 レイが石を覗き込んでいると、フェリスはその深紫の石を拾い上げしばし眺めてから呟いた。

「魔鉱石・・・・・・ みたいだね」
「魔鉱石! ってこれ、魔力を含んでるの?」

 レイは驚いて、フェリスの掌に乗せられたそれへより顔を近づけて見てみる。
 するとフェリスはレイの手をとって、彼女の掌へそれを乗せた。

「感じるかい?」

 レイはまじまじと見つめてみた。
 言われてみれば、石から磁力のような見えない力を感じるような気もする。
 が、正直、よくわからなかった。

「う〜ん、言われて見れば感じるような?」
「それはたぶん、魔鉱石の中でも、魔力を高める類の物だね」
「ほぇ〜・・・・・・」

 魔鉱石とは、そのまま魔力や霊力を含んだ鉱石を言う。
 石自体が属性を持っていて武器や防具、装飾品等に素材として用いる事で、生産品に水や炎などの属性を宿したり、鉛のように重たい剣を羽のように軽くしたりするものや、今フェリスの言ったような、持つ主の魔力を高めてくれるようなものなど多種多様に様々で、新種の魔鉱石も次々発見されているし、世界に一つのみとされているようなものもある。
 そして、今二人の前にあるような魔力を高める能力を持つ魔鉱石は魔法を扱う職の者に非常に人気が高く、市場ではしばしば高値で取引されている価値ある一品なのである。

「すごいなぁ、お店じゃなくて、天然ものを見れただけでも嬉しいよ! でも魔鉱石って珍しいのにいきなり足元に落ちてるなんて、ちょっとビックリだよね」

 レイは、店に並んでいるような手の届きそうもない値札が付けられたのでもない貴重なアイテムを見られて、はしゃぐ。
 そんな彼女をフェリスは満足そうに柔らかな瞳で見ていた。

「それはね、ノッカー達のお礼だよ」
「わ、そうだったんだ!」

 そのままでも価値ある石なのだが、贈り物だと思うとなお更嬉しい。レイは目を細めて再び石を見た。
 するとフェリスが言う。

「ふふ、そんなに熱い視線で見られては、魔鉱石も嬉しいだろうね。それは君がもらっておきなさい」

 猫の様細められていたレイの瞳が再び丸くなった。

「えぇっ!? でもこれってフェリスになんじゃ? それにフェリスがいろいろと活躍したんだし」

 悪いよ、とレイは顔の前でぶんぶん手を振った。
 しかしフェリスはウィンクを一つする。

「それにリコリスの代わりに、ね」
「わわ、ありがとう!」

 これで魔鉱石はノッカーとフェリスからの贈り物となった。
 レイはそれを握り締めて、いっそうにはしゃいだ。
 それから鉱山内を再び見回すと、姿は見えないノッカー達に、心の中で、フェリスがしていたように語りかけた。


            ――素敵なプレゼント、ありがとう・・・・・・


 それからそっと瞳を閉じて、ノッカーと鉱夫の活気溢れる鉱山を想像し、思いを馳せた。






「・・・・・・・しかし彼の方は大丈夫だろうか?」
「彼・・・・・・? わああぁぁぁそうだったー!!」

 達成感と思わぬノッカー達からの贈り物にすっかり浸ってしまっていたレイは、慌ててアズを置いてきた場所へ走った。
 すると岩陰には、無事にのびているアズの姿があった。
 ひとまず胸を撫で下ろす。
 無事にのびているというのはおかしな表現ではあるが、岩陰に小さく隠すように座らされていた彼は、ジョーカーだけでなく小者の魔物達からも発見される事なく、その体は無事なまま、気絶していたのである。

「アズ!」

 レイはアズの脇に膝をつくと肩を抱き起こして軽く頬を抓った。

「アズ!」

 もう一度呼びかけてみる。逆の頬も抓ってみる。
 フェリスも腰を折ってアズの顔を覗きこんだ。

「起きないのかい?」
「う〜ん・・・・・・」

 ――こんな時に使えたらいいのにな。

「どうかしたかい?」
「ううん!」
「そうか・・・・・・ では私が」

 フェリスはレイと反対側に肩膝をつくと、アズの胸へ手を翳した。
 次第にその手がぼんやりと光って、近くにいるレイ方まで少し暖かくなってくる。
 その感覚に、レイはフェリスは腕の自然治癒力を高めて貰った時を思い出した。

「あの時みたいだね・・・・・・ あっでも、キスじゃないの?」
「ふふ、可愛い女の子にはつい、ね。エルフのキスには祝福と呼ばれる特殊な力が自然と込められるが、意識的に掌を翳して行うことも可能だよ。彼の場合嫌がるかと思ってね」

 それからフェリスは妖艶に笑んで、私は構わないがね、と付け加えた。

 う〜ん、やっぱりフェリスはセクシー。

 レイがそんな事を思っていると。

「――ん、うん・・・・・・」

 寝返りを打つ時のような呻きを漏らして、アズがゆっくり瞼を上げた。それで二、三度瞬いてから、気だるげに口を開いた。

「・・・・・・敵は?」
「アズ、良かった!」
「ジョーカーならもう、終わったよ。安心しなさい。君は急に倒れてしまったのだよ」

 アズは「気持ち悪・・・・・・」と呟きながら岩に靠れていた背を壁からゆっくり離すと、決まり悪そうに頭を掻いた。

「そうか、あの光、魔力を帯びた波動だったのか。 クイーンの時にも一切なかったからまさかジョーカーに魔法があるとはな・・・・・・ 急に倒れたりして悪かった」

 するとフェリスが少し面白そうに眉を眇めてアズを覗き込んだ。

「君は・・・・・・もしや魔法に?」

 するとアズは広い掌で顔をこめかみを抑えて顔の大部分を覆ってしまった。
 だから、曇っているような、幾分赤面しているような、彼の顔色をはっきり見て取る事は敵わない。
 しかし、ややあってから、アズは小さく小さく言った。

「言うなよ・・・・・・」

 それはフェリスの問い掛けに対する肯定でもある。



(――え、もしかしてアズって・・・・・・ えっでもフェリスもあれは赤子でもない限り何も感じない程だって・・・・・・)

「えぇ〜っ!?」

 レイは何度も大きく目を瞬いた。
 フェリスは面白そうにくすくすと笑う。



 本名『Azuma・Nero』(アズマ・ネロ)
 長剣を巧みに操り、人並外れて判断力と俊敏性に優れた男。レイの目には最強のようにも思えた彼。
 そんな彼は・・・・・・



         ―― 魔法にはてんでめっぽう頗る千万、弱かった。





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【 アトガキ 】

 お疲れ様でしたー!

 本当はこの第10話にもう一つ盛込みたい話があったのですが、長いわ矛盾しまくりだわでもう・・・・・・
 それでそのお話はまた今後に語らせて頂く事にします。ごめんなさい!

 さて、やっとアズも目を覚ましたので次回はまず鉱山から帰らないといけませんね。しかしフェリスはこのあとどうなるのでしょう・・・そしてふぁんたはこのあとどうするのでしょう・・・ といった感じでお送りしていく予定でございます!

 第10話、お読み頂きありがとうございましたー!


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